
書籍レビュー:「今の会社、ヤバいかも!? 3万人の『もう無理!』でわかる会社の見分け方」
著者:退職代行モームリ・大山真司
本書の概要と特徴
「今の会社、ヤバいかも!?」は、退職代行サービス「モームリ」が3万人以上の退職相談・代行を通じて蓄積したリアルなデータとエピソードをもとに、「ヤバい会社」の見分け方を具体的に解説した一冊です。
- 実際に寄せられた退職理由や相談事例を多数掲載
- それぞれの事例に「会社のヤバ度」を五つ星で評価し、危険度が一目でわかる
- 会社に不満や不安を感じている人が、自分の職場を客観的に見直す指標となる
- 退職すべきか、続けても問題ないかの判断材料を提供
主な内容と章立て
- 第1章:面接時とのギャップ・契約・給与関係
- 社会保険未加入、残業代未払い、求人票と実態の違いなど
- 第2章:労働環境・職場の雰囲気
- 残業の強要、悪口文化、理不尽なニックネーム制度など
- 第3章:上司・人間関係
- フキハラ(不機嫌ハラスメント)、体型いじり、合わない上司など
- 第4章:仕事への不安・メンタル面
労働基準法を学ぶきっかけに
本書の大きな魅力は、単なる体験談集にとどまらず、「ヤバい会社」の特徴がどのように労働基準法違反に該当するかを具体的に示している点です。
- たとえば「遅刻やミスに対する罰金制度」は、就業規則に明記されていなければ明確な労働基準法違反
- 「社会保険未加入」「残業代未払い」も法律違反の代表例
- 「会社のPR動画への強制出演」などは肖像権や業務命令の濫用に関わる問題として解説
これらの事例を通じて、読者は自然と労働基準法の基本や、違反の具体例を学ぶことができます。
労働基準法は、労働条件の最低基準を定め、労働者を守るための法律であり、賃金・労働時間・休憩・休日・解雇の予告など、多岐にわたるルールが定められています。
ブログ紹介におすすめのポイント
- リアルな退職エピソードで、自分の職場にも当てはまる「ヤバい兆候」を発見できる
- 「ヤバ度」評価で、どこまでが許容範囲か、どこからが危険信号かが明確
- 労働基準法の知識が自然に身につき、自分の働き方や職場環境を見直すきっかけになる
- 退職や転職を検討している人だけでなく、これから社会に出る学生や新人にも役立つ内容
「ブラック体質のヤバい会社に共通する特徴や、ヤバい傾向のある会社が漂わせている雰囲気、そんな雰囲気を見極める方法などです。本書を読んでいただき、『働く環境』について今一度考えてもらうきっかけになれば幸いです。」(著者コメントより)
まとめ
「今の会社、ヤバいかも!?」は、働く人が自分の職場を客観的に見直し、必要ならば行動を起こすための実践的な指南書です。
労働基準法の理解を深めたい方、会社選びや働き方に悩むすべての人におすすめできる一冊です。
ブログで紹介する際は、「リアルな事例で学ぶ労働基準法入門」としても強くアピールできます。
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