2024年10月22日に発売された中川淳一郎さんと倉田真由美さんの共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』は、コロナ禍で私たちが経験した数々の出来事を振り返り、社会全体がどのように変化したのかを冷静かつ鋭い視点で描き出した一冊です。
この本は、単なる時事解説に留まらず、読者に「今後どのように社会と向き合うべきか」を問いかける内容となっています。
コロナ禍を振り返る機会として
本書の特徴は、コロナ禍において「非国民」と呼ばれるリスクを抱えながらも、異なる意見を発信し続けた著者たちの体験に基づいた分析です。
感染症への対応が社会全体を二極化させ、同調圧力が強まる中で、「正義」とは何か、「自由」とは何かというテーマが深掘りされています。
コロナ禍では、「マスク警察」や「自粛警察」といった現象が社会問題となり、他者の行動を非難する動きが広まりました。
本書は、こうした現象を背景に、どのように個人が声を上げ、行動すべきかを提案しています。
この視点は、社会の変化をもう一度見つめ直すための貴重な機会を提供してくれるでしょう。
倉田真由美さんの視点から
倉田さんの軽妙かつ鋭い漫画的表現が、この深刻なテーマにユーモアと親しみを与えています。
「自分もあのときこう感じた」という共感を誘うエピソードが散りばめられており、日常の中で感じた息苦しさを振り返る良いきっかけとなるでしょう。
中川淳一郎さんのジャーナリスト的視点
中川さんの緻密なリサーチと客観的な分析は、本書のもう一つの魅力です。
メディアの報道がどのように恐怖や不安を煽ったか、またその結果としてどのような社会的現象が生まれたのかを詳細に語っています。
情報社会に生きる私たちが、情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考える重要性を改めて教えてくれます。
ブログ読者へのメッセージ
この本を通して、コロナ禍で感じた社会的な重圧や同調圧力について再認識することで、未来に向けてどう行動するべきかを考えるヒントを得られるでしょう。「あのとき、私はどう感じ、どう行動したのか?」を振り返る時間は、今後の生き方に確かな指針を与えてくれるはずです。
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