タイトル: わたし、定時で帰ります。
原作: 朱野帰子
脚本: 奥寺佐渡子、清水友佳子
主演: 吉高由里子、向井理、中丸雄一、柄本時生
あらすじ:
『わたし、定時で帰ります。』は、朱野帰子の同名小説を原作としたドラマで、定時で帰ることをモットーにしている主人公・東山結衣(吉高由里子)が、仕事とプライベートのバランスを模索しながら成長していく物語です。結衣はウェブ制作会社に勤める中堅社員であり、仕事に対して高いプロ意識を持ちながらも、過労死を経験した父親の影響から「定時で帰る」ことを貫いています。職場の同僚や上司との関係を通じて、現代の働き方について考えさせられるドラマです。
レビュー:
『わたし、定時で帰ります。』は、現代の働き方改革をテーマにした社会派ドラマでありながら、ユーモアと感動が詰まった作品です。吉高由里子が演じる東山結衣は、仕事に真摯に向き合いながらもプライベートを大切にする姿勢が印象的で、多くの働く人々に共感を呼びます。
ドラマは、職場のリアルな人間関係や仕事のプレッシャー、過労や働き方の多様性について深く掘り下げています。向井理や中丸雄一、柄本時生などのキャスト陣もそれぞれの役柄を自然体で演じており、物語に厚みを加えています。特に、結衣の上司である福永(向井理)との対立や、同僚との連帯感が見どころです。
また、結衣の恋愛模様や家族との関係も丁寧に描かれており、仕事だけでなく人生全体のバランスについて考えさせられます。ドラマ全体を通して、働き方や生き方について多くのメッセージが込められており、観る者にとって心に残る作品です。
映像も美しく、都会の風景やオフィスの雰囲気がリアルに再現されています。音楽もシーンに合った選曲がされており、ドラマの雰囲気を一層引き立てています。
ただし、物語の展開がややスローに感じられる部分もありますが、その分キャラクターの深みが増しており、視聴者がじっくりと感情移入できるようになっています。
『わたし、定時で帰ります。』は、現代の働き方について考えさせる社会派ドラマです。吉高由里子をはじめとするキャスト陣の素晴らしい演技と、リアルな職場描写が観る者を引き込みます。働き方改革や仕事とプライベートのバランスについて悩む方に、ぜひ観ていただきたい作品です。
コメント