日本の食が危ない！『マンガでわかる日本の食の危機』で知る迫る飢餓と物価高の真実

書籍

2025.02.03

近年、私たちの生活に大きな影響を与えている物価高。

食品の価格上昇を実感している人も多いのではないでしょうか？

しかし、その背景には単なるインフレだけでなく、もっと根深い「日本の食の危機」が潜んでいます。

今回は、鈴木宣弘氏の『マンガでわかる日本の食の危機』を紹介しながら、日本の食糧問題の現状について考えてみたいと思います。

日本の食糧危機とは？

「食糧危機」と聞くと、戦時中や途上国の問題のように感じるかもしれません。しかし、実は日本でも「量」と「質」の両面で危機的状況が進んでいます。

食料自給率の低下
日本の食料自給率は2022年時点でわずか38％。
これは、世界的に見ても非常に低い水準です。
つまり、私たちの食卓の多くは海外からの輸入に依存しているのです。
輸入依存のリスク
世界的な異常気象や地政学リスクにより、輸入食品の価格が高騰し続けています。
例えば、小麦の価格が上昇すると、パンや麺類の値段も連動して高くなります。
国産食品の衰退
農業従事者の高齢化や後継者不足が進み、日本国内の農業生産が年々減少。
さらに、コスト削減のために農薬や化学肥料を多用することで、食の「質」にも影響が出ています。

本書は、難しい食糧問題をマンガで分かりやすく解説した一冊です。特に印象的なポイントを紹介します。

「日本は食べ物が豊富だから飢餓なんて関係ない」と思うかもしれません。

しかし、輸入が止まれば、たちまち食料不足に陥る可能性があります。

「原材料費の高騰」というニュースをよく目にしますが、その裏には貿易戦争や企業の寡占化など、一般消費者には見えにくい要因も隠れています。

本書では、消費者としてできる対策も紹介されています。

例えば、地元産の食材を選ぶことや、食品ロスを減らす工夫など、身近な行動が未来の食を守る一歩になるのです。

日本の食の未来は決して安泰ではありません。

しかし、現状を知り、一人ひとりが意識を変えて行動することで、状況を改善できる可能性は十分にあります。

『マンガでわかる日本の食の危機』は、食糧問題に興味がある人はもちろん、「最近の物価高が気になる」という人にもおすすめの一冊です。

ぜひ手に取って、私たちの食の未来について考えてみませんか？

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